
日程:2026年9月18日(金)13時半~
企画:株式会社農業経営支援センター(AMS) 半田 正樹 先生(マネジメント部会 部会長)
【内容】株式会社フルトリエ 見学会
マネジメント部会では、農業経営に関する研修会を、毎回zoomを使って実施していますが、年に1回は会員同士の懇親もかねて、九州でリアル研修を行っています。
今年のリアル研修会は、福岡県久留米市にある、株式会社フルトリエに訪問させていただきました。
フルトリエは、ぶどうや梨、イチゴの観光農園で、本格的なカフェもある地域でも先進的な観光農園です。農園の最盛期にもかかわらず、中村美紗社長に時間をとっていただき、ミニ講演会、観光農園の体験、懇親会と盛りだくさんのメニューで勉強させていただきました。

ミニ講演会は、本社に隣接する民泊施設で行いました。この施設は外国人の方の長期滞在を目的とした施設で、数家族の宿泊ができ、国内の法人が研修施設としても利用しています。
講演では、社長の生い立ちや就農に至るまでの研修経験、就農にあたってどのように経営を組み立てていったかなど、1時間半にわたって熱心に説明していただきました。
社長は、就農前に日本農業経営大学校で本格的にマネジメントを学習し、国内の先進的な農業経営を訪問して経営者の薫陶を受けています。又、株式会社ブレンドファームの専務取締役 白岩千尋氏の京都丹後にある農園にて、半年間住み込みで実地研修を行っています。
多くの新規就農者が、地域のベテラン農家で栽培技術の修業を行い、直ちに就農して経営に苦戦している状況を見ると、規模の大小を問わず、まずマネジメントの基礎をしっかりと習得し、その後に栽培管理を身につけることがいかに重要であるかを再認識しました。
フルトリエの経営は全く理に適ったアプローチをしています。
・むやみと集客を行わず、競合他社と争うのではなく、顧客のターゲットをしっかりと定めて、経営を組み立てていること
・観光農園の顧客滞在時間を如何に長くするかを第一に考えていること
・女性職員の働きやすい労働環境を徹底して整えていること
研修会では、これら様々な学びを教えて頂きました。経営者には「運がよいこと」が必要ですが、まさに中村社長は「運を呼び込む」経営を実現していると実感しました。

講演後は、カフェで休憩させていただき、その後農園の中を案内していただきました。
イチゴハウスの中の飲食・休憩スペースの大切さや、現金を扱わない効率的な運営方法、そしてワンちゃん連れの来園者用のハウス確保などを見せて頂きました。ジョイント仕立ての梨園では、小さな子供や車いすの来園者でも、収穫体験ができる農園にしていることなど、いますぐにでも役に立ちそうな仕組みを教えて頂きました。
【まとめ】
研修後の懇親会では、美味しい料理を頂きながら、中村社長を交え、参加者のみなさんと交流を深めることができました。社長には何から何までお世話いただき、本当に感謝です。これからも、一年に一度くらいは、このような集まりをしたいですね。
(報告者:マネジメント部会 部会長 株式会社農業経営支援センター(AMS) 半田 正樹)